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キツネはいつから化かさなくなったんでしょう?(第5話)


ごとんべぇを捕りに行った少年たちですが、T造さんは1人残りごとんべぇ捕りを続けていました。
ところがその晩、勝正少年の家の戸を誰かがどんどん叩くんです。
今日はその続きです。

・・・・・

勝正少年のお父さんが戸を開けると、外に立っていたのはT造さんのご両親でした。
ご両親が言うには、まだT造さんが帰宅しないので心配になって尋ねてきたんだというのです。
まだ家庭に電話がない時代でした。連絡を取り合うのも大変でしたね。

さぁ、大騒ぎです。
駐在さんも呼んで、松明(たいまつ)を灯して、みんなでT造さんが1人残った田んぼに向かいました。

村人「T造~」「T造~」

みんなで呼びながら歩いて行き、やがて例の田んぼが見下ろせる所にやってきました。

するとどうでしょう。
遠くの暗がりの中をT造さんが歩いているではありませんか。

村人「T造がいたずらぁ!」

T造さんの姿を見つけて、安堵の声が上がりました。

・・・しかしよく見ると、奇妙なのでした。
T造さんは、こっちに向かってくるのかと思うと田んぼの角で曲がり、また戻って行ってしまうのです。
何か独り言を言いながら歩いているようにも見えました。

みんな大急ぎで駆け寄り、T造さんに声を掛けました。

村人「T造っ!」

ハッとしたように顔を上げるT造さん。

T造「なんだ、みんなかぁ。おとうもおかあもどうしただ、こんな大勢で。」

村人「なんだじゃないべぇ。こんな遅くまで何やってんずら。みんな心配して捜しに来たんずら。」

T造「そうかぁ、心配かけてすまねぇ。夢中でごとんべぇ捕ってたらすっかり日が暮れちまっただ。だけんどな、おかげでいっぱい捕れたずら。それに辺りは暗くなっちゃったけど、1人じゃなかったから心細くなかったずら。」

村人「1人じゃない?」

T造「んだ。途中できれいな女の人と出会って、一緒に鳥沢村に向かっているところずら。」

村人「何言っているだ。さっきからT造しかいないずら。」




(続きはこちらへ・・・)




              <Time Slip>
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sugimotom

Author:sugimotom
ようこそ!
職業は業務改革パートナー。余暇は篠笛や和太鼓の響きを楽しんで過ごしています。
そんな私の仕事のこと、趣味のこと、日々感じたことなど 徒然に書き留めています。

私も気が付けば半世紀もの月日を重ねてしまっていました。
飛び去るように過ぎて行く貴重な人生の合間に、ほんの少しだけ立ち止まって、さぁ深呼吸!

大切な今を思いっきり感じましょう。
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